事件簿・トラブル・雑談

バブルと崩壊

日本の不動産バブルはなぜ起きたのか|円高と金余りの構造

「東京の山手線内側の地価で、アメリカ全土が買える」1980年代後半、実際にこう語られていたことをご存知でしょうか。今の感覚からすると、ほとんど冗談のような話です。しかし当時、多くの人が本気でそう信じていました。なぜ、日本の地価はここまで異常...
絶望不動産

地面師・投資詐欺の被害に遭ったら|相談窓口と初動対応

ここまでの記事では、地面師詐欺やサブリース崩壊の手口、そしてそれを見抜くための視点を紹介してきた。しかし、どれだけ注意していても、巧妙な詐欺の被害に遭ってしまう可能性はゼロにはならない。この記事では、実際に不動産詐欺の被害に遭った、あるいは...
絶望不動産

サブリース契約を結ぶ前に確認すべきチェックリスト

前回の記事では、「家賃保証」という言葉の法的な実態について解説した。制度を理解したところで、次に必要なのは、実際の契約書を目の前にしたときに、何を確認すればよいかという実務的な視点だ。サブリース契約書は、専門用語が多く、ページ数も多い。多く...
絶望不動産

「家賃30年保証」という言葉の危うさ|サブリース契約の正体

「家賃30年保証」不動産投資の広告で、この言葉を目にしたことがある人は多いだろう。「かぼちゃの馬車」問題を扱った既存記事では、シェアハウス投資という一つの事件を取り上げた。この記事では、事件の背後にある「サブリース」という契約の仕組みそのも...
絶望不動産

個人取引でも起こりうる地面師詐欺|見抜くための5つのサイン

「地面師なんて、大企業を狙う特殊な詐欺集団の話でしょう」そう考えている個人の買主は多い。しかし実際には、個人間の不動産取引でも、同じ手口の詐欺は起こり得る。むしろ、専門の司法書士や仲介業者を挟まない個人間売買ほど、確認の網が粗くなりやすく、...
絶望不動産

地面師に狙われる土地の共通点|高齢地主・空き家・相続未了地

「うちの実家、しばらく空き家になっているけど、まさか地面師に狙われるようなことはないだろう」そう思っている人ほど、実は要注意だ。地面師が狙う土地には、いくつかの明確な共通点がある。それは「都心の一等地」だけとは限らない。むしろ、地方の実家や...
絶望不動産

なぜ大企業の稟議は止まらなかったのか|組織が詐欺を止められない理由

積水ハウスの担当者の中には、取引の初期段階から違和感を口にしていた者がいたと言われている。しかしその声は、55億円が振り込まれるまで、取引を止める力を持たなかった。これは積水ハウスに限った話ではない。大企業の不祥事の多くに共通するのは、「気...
絶望不動産

銀行はなぜ嘘の書類を信じたのか──スルガ銀行不正融資問題

スルガ銀行は静岡県沼津市に本店を置く地方銀行だ。創業は1895年(明治28年)で、100年以上の歴史を持つ老舗だ。2010年代、スルガ銀行は金融業界の「スター」だった。地方銀行が苦しむ低金利時代に、際立って高い収益性を維持していた。「個人向...
絶望不動産

かぼちゃの馬車が止まる日──シェアハウス投資の罠

「月々のローン返済は、家賃収入でほぼカバーできます。しかも節税効果まである。サラリーマンのまま、不動産オーナーになれるんです」2015年頃から2018年にかけて、都市部に住む30代から40代のサラリーマンたちに、この甘い言葉が降り注いだ。日...
絶望不動産

崩れた安全神話──耐震強度偽装事件とは|姉歯事件の全貌と手口

「建物は安全なはず」──その“当たり前”が崩れた瞬間だね。 見えない数字の改ざんひとつで、人の命が危険にさらされる。 不動産は“モノ”じゃなくて、“信頼”で成り立ってるってこと。 2005年11月17日の朝、テレビのニュース番組が映し出した...